プグ助の、いろんな味を食べてまわるブヒー旅(5)

 

 

あらすじ

 

食いしん坊のプグ助は

回路しゃんと共に旅を続けていた。

そして、

竜宮城と風の無人島の次に、

大地の交流点へとやって来た。

しかし、

大地の交流点で出会った源さんが

調子を崩して困っていた。

プグ助は大地の交流点の動物達の協力や

これまでに出会った者達に助力を受けて、

これを無事(?)に解決した。

しかし、

この旅の中で、

無の魔女という存在と遭遇する。

プグ助達は力を合わせて撃退したものの、

無の魔女は不敵な言葉を残し、

何処かへ去っていった。

今回は、

どうなっていくのやら・・・

 

 

始めに

 

この創作物はフィクションであり、

実在の人物及び団体とは関係ありません。

しかし、こちらの認識不足により、

以前から活動されている方々の活動内容及び

創作内容と重複してしまう場合も考えられます。

この場合、相互の活動の住み分けの為に、

こちら側での名称変更及び内容の見直しなど、

公の場での発表の後、プラン修正として考えております。

「こちらの創作物の内容について何かございましたら、

 連絡をいただければ、

 再考の後に内容修正いたします。」

この考えをこちらの基本的な活動方針とし、

この創作物の内容にて、

全ての皆さんに、このストーリーを贈ります。

 

 

 

 

 

第五章 (火山島)

 

この火山島は、

人知れず活動を続けている。

地の底から押し上がるこの凄まじい高温は、

この地という自然を

火の脈動で維持している。

火の脈動は、

この地の脈動そのものであり、

自然が稼働している証でもある。

そして今日も、

火山島は火の脈動により、

この地の自然を支えている。

 

「あらブタちゃん、

 もう行くの?

 おばちゃんまだ話し足りないわ。」

「ブヒ・・・

 また来るブヒから・・・」

「そうなの、残念だわ、

 またいらっしゃいね、

 またお菓子用意しておくから。」

と、

プグ助は2~3時間ほど、

フクロウのおばちゃんのひととき話に付き合った。

「ブヒッ、

 ようやく解放されたブヒ・・・」

何とも言われぬ疲れのヘロヘロな歩みで

ロバの宿屋へ向かうプグ助に、

「プグ助さん、

 長旅の疲れが出ている様子なので・・・」

「この街でもう少し休んでいきましょうか?」

と、

回路しゃんがプグ助に声をかけた。

しかしプグ助は・・・

「そうしたいのはやまやまブヒけど、

 次のメユの源泉が心配ブヒ。」

「回路しゃん、

 次の目的地へ向かうブヒ。」

「意外でしたが、

 プグ助さんにも目的を目指す意識が

 芽生えているのですね。」

「ブヒ、

 ぼくちゃんも経験を重ねて

 少しずつ良い仕上がりに成長してるブヒ。」

「そうですね、

 それでは次の目的地を目指しましょう。」

「ブヒ。」

プグ助は回路しゃんに、

次の目的地を聞かされた。

「ブヒ、

 「火山島」?

 という事は「火のメユ」ブヒか?」

「はい、

 この地のどこかに存在する火山島が

 「火のメユの源泉」の場所です。」

回路しゃんによると、

次の目的地の火山島は

陸地から遠く離れた場所にあるらしいものの、

詳しい場所は分からないという事だった。

「ブヒ、

 火山のある場所ブヒか・・・

 見当もつかないブヒ・・・」

プグ助は宿屋のロバに聞いてみた。

「フヒーン、

 火山島ロバか?

 お役に立ちたいけど聞いた事ないロバ。」

「そうブヒか・・・

 ありがとうブヒ。」

次にプグ助は、

フラスさんに聞く事にした。

すると・・・

「火山島ざんすか、

 行った事はないざんすけど

 聞いた事はあるざんす。」

「ブヒ、

 フラスさん、

 話を聞かせてほしいブヒ。」

「プグ助と持ってきた満月岩の百年コンブは、

 火山島近海のミネラル分を

 100年かけてじっくりと吸収して

 育ったコンブらしいざんす。」

「ブヒ、

 フラスさん、

 有力な情報ありがとうブヒ。」

「プグ助、

 その感じだと

 旅に出るつもりざんすね。」

「ミーも旅をするので分かるざんす、

 良い旅になる事を祈っておくざんすよ。」

「ブヒ、

 あと特別内服液の方は、

 お店のロバさんかフクロウのおばちゃんに

 見せてみてほしいブヒ。

 きっと源さんに運んでくれると思うブヒ。」

「時々この部屋の窓の外にやって来る

 人懐っこいフクロウの事ざんすね。」

「分かったざんす、

 次のが出来たらそうするざんす。」

「ブヒ、

 それじゃあ行ってくるブヒ。」

「プグ助、

 良い旅路をざんす。」

そしてプグ助は宿屋のロバにも、

この事を伝えた。

「フヒーン、

 プグ助さんお任せロバ、

 良い旅をロバ。」

こうしてプグ助は回路しゃんの

ナビゲーションにより・・・

まずは満月岩の巨大ガメを訪ねる事にしてみた。

・・・

というわけで、

プグ助は満月岩の巨大ガメの元へ

やって来た。

「ブヒ、

 かくかくしかじかブヒ。」

「おぉ~

 火山島ですたいガメか~、

 おいどんの回遊ルートにある場所だけど、

 海沿いは切り立った崖で

 海からは上陸出来ないですたいガメ~。」

「ブヒ、そうなの?」

「火山島へ上陸したいなら、

 空を飛んで上陸するしか方法は無い

 ですたいガメ~。」

「あぁ~、

 でも風の声助なら何か方法を知っているかも

 しれないですたいガメ~。」

「おいどんが空の無人島の近くまで

 送ってあげるですたいガメ~。」

「ブヒ、

 巨大ガメさんありがとうブヒ。」

というわけで、

プグ助は巨大ガメのご厚意により、

空の無人島の手前まで

乗せていってもらえる事となった。

・・・

「おぉ~い風の声助~、

 いるですたいガメか~。」

と、

巨大ガメは空の無人島へ向けて呼び掛けた。

すると・・・

「何だピュー、

 誰かと思ったら満月岩ガメさん

 だったかピュー。」

「おっ、

 プグ助も一緒かピュー、

 今日はまたどうしたんだピュー?」

「ブヒ、

 実はかくかくしかじかブヒ。」

「おぅ、

 話が長くなりそうピューな。」

「プグ助よ、

 まずは無人島で詳しく話を聞くピューから

 運んでやるピュー。」

「おぉ~、

 それじゃあおいどんは回遊散泳に

 戻るとするですたいガメ~。」

「ブヒ、

 巨大ガメさんありがとうブヒ~。」

・・・

「ブヒ、

 話の前に風の声助さん、

 以前聞いた風の声助さんのアドバイスが

 旅先で役に立ったブヒ、

 ありがとうブヒ。」

「おぅ、

 それは何よりピュー。

 オレの経験がプグ助の旅に

 リスペクトされたなら、

 オレも鼻が高いってもんピュー。」

「それよりプグ助、

 火山島へ行きたいって話ピューだったな。」

「ブヒ。」

「あの火山島へ行くには、

 火山島周辺の火山の熱気の

 気流が強くてピュー、

 オレでも空を飛んで近づくのは難しいピュー。」

「ブヒ、そうなの?」

「おぅ、

 空から火山島へ行くには、

 この火山の熱気の気流を突き抜ける程の

 貫通推進力が必要だピュー。」

「ブヒ、

 それじゃあ火山島へ行くのは無理ブヒか?」

「そこで、

 眠らせてあるオレのクラフト計画を

 使ってみるピュー。」

「まず説明するピューと、

 この右渦島と左渦島は、

 それぞれの島を囲む気流が

 それぞれ右回りと左回りで

 渦を巻いているピュー。」

「ブヒ。」

「これにより二つの無人島の間には、

 一方向の凄い気流が発生しているピュー。」

「そして、

 この気流を貫通推進力に変換する乗り物を

 作るという計画が、

 眠らせてある試作段階での

 オレのクラフト計画ピュー。」

「ブヒ、

 その計画なら火山島へ行く事が出来るブヒか?」

「プグ助を火山島へ送ってやりたいピューが、

 この計画では難しいピュー。」

「無人島の気流の力での加速だけでは、

 火山島までの勢いとしては弱いピュー。」

「更にピュー、

 フレームも火山島までの長距離飛行と

 火山島の熱気流の突破を考えて、

 しっかりとした強度で作らないと

 いけないピュー。」

「この眠らせてあった「渡り鳥号計画」では、

 火山島までの長距離に耐える

 フレームの強度はあるピューが、

 推進力不足と基本フレームの重さが

 ネックな部分ピュー。」

「ブヒ・・・

 やっぱり火山島へ行くのは無理ブヒか・・・」

プグ助はガックリとしたが、

風の声助は続けてこう言った。

「いいや、

 まだ方法はあるピュー。」

「足りない部分があるなら、

 補えばいいピュー。」

「ブヒ、そうなの?」

「おぅよピュー、

 そこでこの渡り鳥号計画に

 改良を加えるピュー。」

「これまでのプランは

 火山島までの長距離飛行を

 考えてなかったピューが・・・」

「プグ助を火山島へ無事に到着させる

 というプランに再設計するピュー。」

「ブヒ、

 そのプランなら

 火山島に行く事が出来るブヒか?」

「おぅ、

 このニュープロジェクト

 「炎のファイヤーバード計画」なら

 行けるピュー。」

「ブヒ、

 ニュープロジェクトはいつ頃

 出来そうブヒか?」

「おぅ、

 前計画で基本フレームは

 試作型が作ってあるピューから・・・」

「プグ助が手伝えば、

 5~6日位で完成出来るピュー。」

「ブヒ、

 風の声助さん、

 さっそく取りかかるブヒ。」

「おぅよピュー、

 プグ助、

 開発を始めるピュー。」

という訳で

プグ助は風の声助の手伝いを行い、

ニュープロジェクトの開発を進めた。

トンテンカン、

トンテンカン、

トンテンカン・・・

・・・

そして7日後・・・

「おぅプグ助、

 よくやり遂げたピュー。」

「ついに、

 このニュープロジェクトの

 ニューマシン・・・」

「「炎のファイヤーバード風プグスワロー号」の

 完成だピュー。」

プグ助と風の声助の前には、

完成した流線型ボディーの機体が

存在していた。

「ブヒ、

 流線型ボディーの貫通推進力

 たっぷり感が出てるブヒ。」

「おぅよピュー、

 前計画に不足していた部分を、

 ふんだんに盛り込んだピュー。」

「ブヒ、

 ところで風の声助さん、

 このハッチ部分のクリアーパーツは、

 無人島の材料で

 どうやって作ったブヒか?」

プグ助は風の声助に、

(略)風プグスワロー号の操縦席を覆っている

無人島の自然環境では生み出せそうもない

Oパーツ感たっぷりなキャノピー

について聞いてみた。

「おぅプグ助良い質問ピュー、

 今回はオレのポリシーである

 自然環境でのクラフト計画という部分は

 置いておいたピュー。」

「ブヒ、そうなの?」

「おぅよピュー、

 このプロジェクトでは

 プグ助を火山島へ無事に到着させる為・・・」

「風の力で生み出したパーツを

 使っているピュー。」

「クリアな視界を確保するキャノピーの他に、

 火山島までの長距離飛行用推進力機関、

 「風の結晶体」を使っているピュー。」

「ブヒ、

 開発は風の声助さんにお任せだったブヒけど、

 どんな仕組みブヒ?」

「ピュー、

 この推進力として使う風の結晶体は・・・」

「このペンダントに付いている

 この結晶体だピュー。」

と、

風の声助はプグ助に、

自らの首に掛けていたペンダントを

見せてみた。

「ブヒッ・・・

 乳酸菌飲料のボトル位の大きさな

 結晶体ブヒね・・・」

プグ助は、

この大きさの結晶体で推進力になるかどうか

少し不安になった。

「ブヒ、

 風の声助さん・・・

 この大きさで(略)風プグスワロー号を

 動かせるブヒか?」

疑問を抱えて困り顔になっていたプグ助に

風の声助は返答した。

「プグ助の心配も分かるピュー、

 そこでピュー。」

風の声助はプグ助に、

風の結晶体を手に持たせてみた。

すると・・・

「ブヒ、

 この結晶体から風が吹いてくるブヒ。」

「おぅよピュー、

 そしてピュー・・・」

風の声助はプグ助の持っている

風の結晶体を手で扇いで、

緩やかな風を送ってみた。

すると・・・

手で扇いだ風が結晶体により増幅され、

ビュウゥ~ッと扇風機の強い風位になった。

「ブヒー、

 結晶体からの風が強くなったブヒ。」

「ピュー、

 この結晶体はこの大きさではあるけど、

 二つの無人島の風のコアと

 同じ物質で出来ている結晶体ピュー。」

「風のメユを使う事により、

 風と空気を一方向に増幅整流するピュー。」

「そしてピュー、

 手で扇いだ風でこの位だから、

 それなりの速さで飛ぶ機体の吸気口から

 取り込んだ風と空気なら、

 更に推進力として使える位に

 増幅されるピュー。」

「ブヒ、

 すごい結晶体ブヒね。」

「ただしピュー、

 この結晶体は風のメユの力を

 消費するピューから、

 1分間の使用の後は

 2分間の充メユが必要ピュー。」

「ブヒ、

 充メユって何ブヒ?」

「プグ助に分かりやすく説明するピューと、

 充電の様な感じの充メユピュー。」

「ブヒ、

 納得ブヒ。」

風の声助の推進力機関の説明でプグ助は

安心感が持てて納得が出来た。

「そしてピュー、

 この推進力だけでは心もとない部分を

 補助する為に・・・」

「更に安全飛行の為の仕組みを

 盛り込んでみたピュー。」

ピュ~ゥイッ!

風の声助は

何かに向かって口笛を吹いた。

すると・・・

「アニキー、

 お呼びですかモメー。」

と、

1匹のカモメが飛んできた。

「おぅピュー、

 「カモメの助」、

 お前の眼でプグ助をフォローしてやるピュー。」

「ブヒ、

 このカモメさんは?」

「モメー、

 イノブタ、

 カモメと思って甘く見てる感じだなモメー。」

「風のアニキの一番の子分の

 カモメの助とはおれの事だモメー。」

「ブヒ、

 ぼくちゃんはプグ助と申しますブヒ。」

「ピュー、

 プグ助、

 このカモメの助は

 無人島でオレの次に

 上昇気流をつかむ眼を持っているピュー。

 そこで、

 このカモメの助が

 上昇気流ライディングオペレーターとして

 副座に乗ってプグ助をサポートするピュー。」

「モメー、

 プグ助、

 おれの目の良さで上昇気流に

 乗っけてってやるモメー。」

「ブヒ、そうなの?」

「ピュー、

 推進力と上昇気流を使えばプグ助は

 火山島へ行く事が出来るはずピュー。」

「ブヒ、

 カモメの助さん、

 よろしくブヒ。」

という事で、

プグ助達は明日のプロジェクトへ向けて、

最終チェックに入った。

「ピュー、

 (略)風プグスワロー号の

 耐熱コーティング被膜を厚くしておくピュー。」

「ブヒ、

 火山島に上陸した時のための

 食べ物を準備しておくブヒ。」

「モメー、

 明日の為に

 メシ食って早めに休んでおくモメー。」

「ピュー、

 最終チェック異常無しだピュー。」

「ブヒ、

 携帯食と飲み物と

 フルーツ準備OKブヒ。」

・・・

そして、

無人島が日の出時刻になり・・・

炎のファイヤーバード計画を発動する

時がやって来た。

プグ助達は

右渦島と左渦島の中間点に設置された

(略)風プグスワロー号発進装置で、

プロジェクトの進行プログラムの

最終確認をしていた。

「おぅピュー、

 最終確認ピュー、

 プグ助とカモメの助を乗せた

 (略)風プグスワロー号は、

 無人島の気流を使って発進するピュー。

 フレーム強度はしっかりと作ってあるから

 心配は無いピューが、発進時の急加速で

 舌を噛まない様にしておくピュー。」

「ブヒ。」

「モメー。」

「そしてピュー、

 発進後は操縦ハンドルに付いてる

 推進力ONボタンを使って、

 火山島までの長距離飛行の高度を維持して

 火山島を目指すピュー。」

「火山島の位置は

 カモメの助がナビするピューから、

 上昇気流を使って火山島の方向へ

 進んで行くピュー。」

「ブヒ、

 カモメの助さん、

 よろしくブヒ。」

「モメー、

 上昇気流とナビは任せろモメー。」

「そしてピュー、

 火山島手前までの距離で、

 火山島の熱気流突破の為の

 突入ポイントへ到達した後に、

 いよいよ火山島へ突入だピュー。」

「そして突入前のこの段階で、

 カモメの助が風の結晶体を

 機体から取り外した後に

 離脱するピュー。」

「ブヒ、

 加速しすぎを防ぐためブヒね。」

「そうだピュー、

 (略)風プグスワロー号で

 火山島の熱気流を突破と

 火山島への上陸を目指す上で

 加速しすぎるピューと、

 突き抜け過ぎて

 逆側の海へ落ちてしまうピュー。」

「プグ助は突入ポイントからの操縦で、

 火山島の中央にある火山へ向かうピュー。」

「突入速度が熱気流の減速抵抗で、

 火山島の陸地へ着地出来る様に

 設計してあるピューから、

 とにかくプグ助は機体を火山へ向けて

 操縦すれば大丈夫ピュー。」

「ブヒ、

 (略)風プグスワロー号は

 ぼくちゃんに任せるブヒ。」

「後はピュー、

 熱気流を突破したら左下のレバーで

 着陸装置を作動させるピュー。」

「それじゃあプグ助とカモメの助、

 後は任せるピュー。」

「ブヒ。」

「プグ助を火山島までナビしてやるモメー。」

・・・

こうしてついに、

(略)風プグスワロー号の発進する時が

やって来た。

「3、

 2、

 1、

 発進ピュー!」

「ブヒ!」

ガシャコーン・・・と、

(略)風プグスワロー号は、

ついに無人島から発進した。

発進した(略)風プグスワロー号は、

二つの無人島間の気流に乗り、

気流の風を吸気口から取り込むと、

火山島へ向けて加速を始めた。

「ブ・・・ヒ・・・、

 火山島へ着く前に

 どこかへ行きそうな加速ブヒ。」

機体は加速をつけて無人島を飛び立ち、

水平線を前に見ながら飛行していた。

すると、

カモメの助が、

「モメー、

 プグ助、

 早速前方右側に上昇気流だモメー。」

「ブヒ、

 前方右側ブヒね。」

プグ助は

機体が前方右側へ向かう為に

ハンドルを操縦した。

すると、

機体は上昇気流に乗って

高度を少し上げ、上昇した。

「上手く乗ったモメなプグ助、

 上昇気流に乗ったら次は

 推進力ボタンを押すモメ。」

「ブヒ。」

プグ助はカモメの助のナビ通りに

推進力ボタンを押した。

すると、

上昇気流の風と空気が

吸気口から取り込まれ、

機体が加速した。

「ブヒ、

 高度が上がって速くなったブヒ。」

「モメー、

 上昇気流と推進力ボタンを上手く使って、

 火山島へ向かうモメー。」

「ブヒ、

 目指すは火山島ブヒ。」

という感じで、

プグ助達は火山島へ向かって飛び続けた。

・・・

こうして飛び続けている

(略)風プグスワロー号の前方の水平線に、

煙が立ち昇っている島が見えてきた。

「ブヒ、

 水平線の方に煙が出てる島が

 見えてきたブヒ。」

「モメー、

 あれが火山島だモメー、

 高度は充分モメだから、

 このまま向かうモメ。」

「ブヒ。」

そして(略)風プグスワロー号は、

火山島への突入ポイント手前まで

やって来た。

「モメー、

 プグ助、

 ついに突入ポイント手前まで来たモメー。」

「おれは段取り通り

 今から結晶体を持って離脱するモメ。」

「プグ助はこの高度から、

 後はとにかく火山島の

 火山へ向かって操縦するモメ。」

「ブヒ、

 カモメの助さん

 ありがとうブヒ。」

「モメー、

 プグ助に幸運をモメ。」

こうして

カモメの助はプグ助の成功を祈り、

(略)風プグスワロー号から離脱した。

「ブヒ、

 ここからがぼくちゃんの仕事ブヒ。」

プグ助は(略)風プグスワロー号の

操縦ハンドルを強く握り、

機体を火山島の地表中央にある

火山へ向けて進路を取った。

「ブヒ、

 火山島の熱気流を突破するブヒ。」

プグ助を乗せた(略)風プグスワロー号は、

火山島の火山へ向けて、

降下しながら加速していった。

そして、

火山島の熱気流へと突入していった。

「ブヒ~、

 とにかく火山へ向かうブヒ~。」

機体の降下加速と

火山島の熱気流の減速作用により、

プグ助の手に操縦ハンドルからの

(略)風プグスワロー号が

熱気流を突破する感覚が伝わってきた。

「ブヒ~、

 火山を目指すブヒ~。」

プグ助は機体の操縦ハンドルを、

火山島の火山へ向けて、

まっすぐに持った。

そして・・・

プグ助を乗せた(略)風プグスワロー号は、

ついに火山島の熱気流を突破した。

「ブヒ~、

 熱気流を突破出来たブヒ~。」

熱気流を突破したプグ助は、

操縦席左下のレバーを作動させた。

「ブヒ、

 着陸装置オンブヒ。」

ガシャコンと

プグ助はレバーを引いた。

すると、

(略)風プグスワロー号の機体から、

降下用パラシュートと

着陸用ランディングギアが作動した。

パラシュートは

(略)風プグスワロー号を支えながら、

機体をゆっくりと降下させた。

そして、

パラシュートが無事に

火山島の熱気流の内側で開いた事を、

火山島の上空から

見守っていたカモメの助が、

しっかりと自らの目で確認していた。

「モメー、

 プグ助は無事に火山島の熱気流を突破

 出来た様だなモメー。」

「おつむいい天気なイノブタ

 だと思っていたモメけど、

 中々やるモメー、

 少しだけ心配したモメけど

 手伝った甲斐があるってもんだモメ。」

「さて、

 おれもプグ助に負けず、

 アニキへの報告へ

 結晶体と無人島に戻るモメー。」

こうしてカモメの助は

プグ助が無事という報告と

結晶体を風の声助へ渡す為に・・・

風の無人島へと

少し嬉しそうに戻っていった。

・・・

パラシュートにより

ゆっくりと火山島へ降下していた

(略)風プグスワロー号は・・・

カシャンという音を立てて、

無事に火山島の火山の麓へ着地した。

「ブヒ~・・・

 ほっとしたブヒ~・・・」

「風の声助さんとカモメの助さん、

 ありがとうブヒ。」

プグ助はプロジェクトの成功を感謝した後、

機体のハッチを開けて外へ出た。

「ブヒ、

 ここが火山島ブヒか。」

プグ助が外に出て

自らの目で見た風景は、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ・・・

と、

中央にそびえる火山が

噴煙と音を立てて活動している

火山島の姿だった。

「ブヒッ・・・

 活動している火山を初めて見たブヒ・・・」

火山島の風景を見ていたプグ助だったが、

安心した事もあり・・・

グウゥゥゥ~ッ・・・

と、

お腹が鳴った。

「ブヒ、

 まずは持ってきた食べ物を食べるブヒ。」

プグ助は持ってきた携帯食を口にしながら、

火山を見ていた。

「ブヒ、

 火山ってとっても大きいブヒね。」

と、

プグ助が火山をしばらく眺めていた

次の瞬間、

ドガガガ~~~ン!

と、

地面が揺れた後、

火山が噴火を始めた。

そしてプグ助の方にも、

噴石がピューと音を立てて飛んできた。

「ブヒ~ッ、

 火山が噴火を始めたブヒ~!」

火山の噴火口からは、

凄い噴煙と噴石が

雨やあられの様に降ってきた。

そして噴石が

(略)風プグスワロー号に当たり、

(略)風プグスワロー号は燃え始めてしまった。

プグ助がブヒブヒ焦っていると

回路しゃんが声を掛けた。

「プグ助さん、

 まずは安全な場所へ

 避難しましょう。」

「ブヒ、

 とにかく避難するブヒ。」

と、

燃えてしまっている

(略)風プグスワロー号から離れ、

安全な場所へ避難した。

そして、

しばらくすると火山の噴火は収まった。

しかし・・・

「ブヒ・・・

 (略)風プグスワロー号が

 燃えつきてしまったブヒ・・・」

がっくりするプグ助に回路しゃんが言った。

「プグ助さん、

 安全に避難出来た事が何よりです。

 挫けずに行きましょう。」

「ここが今回の目的地の火山島です。」

「ブヒ・・・

 そうブヒね・・・」

ヘコんでいるプグ助を回路しゃんが励ましつつ、

一行は火山島を歩いていた。

「プグ助さん、

 まずはこの火山島の環境を調べてみましょう。」

「ブヒ、

 どんな地形か見て回ってみるブヒ。」

プグ助と回路しゃんは、

火山島を調べてみた。

島の中央の火山は、

時々地鳴りを響かせながら

火口から噴煙を立ち昇らせていた。

火山の周辺は、

森林が広がってはいるものの、

所々噴石により燃えた様に焦げていた。

「ブヒ、

 火山の噴火でも

 森林火災にならずに森が残っているブヒね。」

と、

プグ助が森の中を歩いていると、

「この辺では見かけないヤツパラー、

 誰パラー?」

という声が聞こえてきた。

そして、

プグ助の前に何者かが現われた。

「ブヒッ、誰ブヒ?」

「オイラはカピパラ族のピパラ、

 火山島のジモティー(地元民)パラ。」

「火山の噴石で火事が起きていないか

 見回り火の用心してるパラ。」

「ブヒ、

 ぼくちゃんはプグ助ブヒ、

 この火山島へ

 火のメユの源泉を調べに来たブヒ。」

「それより、

 カピパラ族ってカピバラに似てるブヒね。」

「カピパラ族はカピバラとは

 遠い親類筋パラけど、

 この火山島の固有種族パラ。」

「ブヒ、そうなの?」

「パラ、

 それより、

 この断崖絶壁の火山島によく入れたパラな。」

「外からのお客さんとは珍しい事もあるパラ。」

と、

プグ助とピパラが話していると、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ・・・と、

再び火山の噴火が起きそうになってきた。

「パラッ、

 火山が噴火しそうパラー。」

「パラ、

 プグ助さんとやら、

 ここはひとまずオイラの家へ

 避難しておくパラ。」

「ブヒ、

 お世話になるブヒ。」

・・・

火山の噴火が収まるまで、

プグ助はピパラの家にお世話になった。

そしてプグ助はピパラの家族から、

この火山島の環境が、

数週間前から変化していた事を聞かされた。

「ブヒ、

 少し前位から火山の噴火が

 激しくなったブヒか。」

「パラ、

 以前からも火山活動が

 活発になってたパラけど・・・」

「少し前からは、

 更に激しくなってきたパラ。」

「この火山島名物の

 露天温泉のお湯も出なくなってしまったママパラよ。」

「この火山活動の影響かは

 分からんパパパラじゃが、

 井戸の水の水量も少なくなってきて

 困っているんじゃパパパラ。」

「ブヒ、そうなの?」

と、

プグ助達が話していると、

火山の噴火が収まってきた。

「パラ、

 火事が起きていないか

 見回りに行ってくるパラ。」

「ブヒ、

 ピパラさん、

 お世話になったブヒから、

 ぼくちゃんもお手伝いするブヒ。」

という事で、

プグ助はピパラの手伝いで、

見回り火の用心に同行する事となった。

・・・

「パラ、

 まずは「地下の井戸」へ行って

 水を汲んでくるパラ。」

ピパラの後にプグ助は付いていき、

火山島の地下にある井戸へ

水汲みに向かった。

「ブヒ、

 周りが海な火山島に井戸があるなんて

 珍しいブヒね。」

「パラ、

 陸側の高い山からの水が、

 海底のパイプ地層を通って

 火山島の井戸に水を供給してるって

 父ちゃんが言ってたパラ。」

「でもパラ・・・」

と、

ピパラとプグ助が

地下の井戸へ到着すると、

「ブヒ・・・

 井戸の水少ないブヒね。」

「そうパラ、

 少し前から上の温泉と井戸の水が

 出なくなったパラ。」

「どうして井戸の水が出なくなったブヒか?」

「分からないパラ、

 何か原因があるかも知れないけど

 オイラでは分からないパラ。」

と、

プグ助とピパラが話していると、

「フィー(プグ助さんじゃないかヤドー、

     お久しぶりヤドー)。」

地下の井戸の壁面にあった小さな穴から、

誰かが声をかけてきた。

「ブヒ、

 やど助さんブヒ、

 お久しぶりだけど何でまた

 この場所にいるブヒか?」

「フィー(この火山島は巨大ガメさんの回遊ルートで、

     ボクの巡回散歩コースでもあるヤドー。

     ここへ来た時はミネラル豊富な

     火山島の井戸水を飲んで、

     疲れた体の水分補給をしているヤドー)。」

「フィー(でも、井戸の水が減っていて

     どうしたもんかと考えていたヤドー)。」

プグ助とピパラはやど助に、

これまでのいきさつを話した。

「フィー(この辺の地層は複雑だから、

     井戸の水量が減った原因は・・・)。」

「フィー(「フィルター地層の目詰まり」

     かも知れないヤドー)。」

「ブヒ、

 フィルターの目詰まりブヒか。」

「フィー(ボクは淡水でも大丈夫だから、

     井戸の底を見てくるヤドー)。」

やど助は井戸の底のフィルター地層を

潜って見てきた。

すると・・・

「フィー(フィルター地層に「藻」がびっしりと

     生えていたヤドー。

     おそらく火山活動の影響で

     水温が上がった事が

     原因かも知れないヤドー)。」

「フィー(今からフィルター地層の掃除を

     始めるヤドー)。」

という訳で、

やど助がフィルター地層を

掃除してくれる事になった。

「やど助さん、

 助かるパラー。」

「フィー(持ちつ持たれつヤドー、

     井戸の水が元に戻ると

     ボクにもメリットがあるから

     気にしなくていいヤドー)。」

「ブヒ、

 やど助さんよろしくお願いするブヒ。」

・・・

「パラ、

 後は火山活動が活発になった原因パラ。」

「ブヒ、

 どうして火山活動が活発になったブヒ?」

「分からないパラ、

 でも、火山の麓にある

 「火の神の洞窟」に住んでる・・・」

「「グラッチさん」なら

 何か知ってるかもしれないパラ。」

「ブヒ、

 火の神の洞窟とグラッチさん?」

「パラ、

 早速行ってみるパラ。」

「ブヒ。」

という事で、

プグ助達は火の神の洞窟へ

行ってみる事にした。

・・・

「ブヒ、

 洞窟の奥から熱風が吹いてくるブヒ。」

プグ助達は火山の麓にある

火の神の洞窟へとやって来た。

「パラ、

 奥にグラッチさんがいるはずだから、

 聞いてみるパラ。」

「ブヒ。」

プグ助達は洞窟の奥へと入っていった。

「パラ~、

 以前来た時より温度が上がっているパラ。」

そして、

プグ助達が洞窟の奥の空間へ着くと、

「アッチチチッ・・・

 これじゃあ穴掘りも出来ないグラ。」

と、

何やら嘆いているモグラと遭遇した。

「ブヒ、

 モグラさんブヒ。」

「おぅよ、

 オレは穴掘り名人な火モグラの

 グラッチよ・・・って、

 何でイノブタがこんな所に来たんだグラ?

 ローストポークになりに来たのかグラ?」

「グラッチさん、

 火山に何か起きてるパラか?」

「おぅ何だピパラも一緒グラか、

 それじゃあこのイノブタは照り焼きポークに

 なりに来た訳じゃないって事グラな。」

「ブヒ、

 ぼくちゃんはプグ助と申しますブヒ。」

「おぅプグ助って言うのか、

 直火焼きポークじゃないって事グラな。」

・・・

「ここんとこ火山活動が活発になって

 穴掘りどころじゃないって感じだグラ。」

「グラッチさん、

 火山はどうして活発になってるパラか?」

「おぅ、

 オレにも原因は分からねぇグラが、

 気になる事があるグラ。」

「ブヒ、

 気になる事ブヒか?」

「おぅよ、

 遡る事少し前グラ・・・

 オレはいつもの様にメンテナンスの穴掘りを

 していたんだグラ。

 するとよぅ、火山の上空から火口へ向かって

 「何か黒いモヤの様なもの」が、

 火口から「火の神さん」の方向へ向かって

 入っていったんだグラ。」

「ブヒ、

 火の神さんって何ブヒ?」

「かぁ~、

 火の神さんを知らねぇ~なんて、

 まだまだ若いやつグラな~、

 火の神さんって言うのは

 この火山の奥におらさる

 「火のメユの管理者」さんグラ。」

「オレはこの火山島と火の神さんの為に、

 日夜この火山のメンテナンスを

 行っている火の神さん直属の穴掘りグラ。」

「だがグラ、

 数週間前を境に

 少しずつ冷却水路の水量が

 減少を始めたグラ。

 そして現状は冷却水も来なくなって

 カラッカラの空焚き状態グラ。」

「ブヒ、

 冷却水の減少は

 井戸のフィルター地層の目詰まりが原因ブヒ。」

「おぅプグ助ってぇの、

 何か知っているなら聞かせるグラ。」

プグ助はグラッチさんに、

これまでのいきさつを話した。

「なるほどグラな、

 冷却水が来ていなかった理由は、

 井戸の底の地層の目詰まりだったグラか~、

 それなら温泉の方のお湯も

 止まっちまってるかも知れないグラな。」

「パラ、

 その通りパラ~、

 温泉のお湯も出なくなったパラ。」

「こりゃ大変グラ、

 このまま火山を冷却出来ない状態が続くと

 火の神さんと火山島全域が

 オーバーヒートで大爆発を起こしちまうグラ。」

「今はまだ空気冷却で穴を掘って

 だましだまし何とか冷やしてるグラけど、

 この方法でも持たなくなってくるグラ~。」

「それでプグ助とやら、

 フィルター地層は

 今どうなってるグラ?」

「ブヒ、

 腕の良い職人さんが

 掃除してくれてるブヒ。」

(「フィー(フル回転で掃除中ヤドー)。」)

「おぅ、

 それなら何よりグラ、

 じゃあオレは冷却水が来る時の為に・・・」

「「冷却水路穴」を掘っておくグラ。」

「ブヒ、

 まずは井戸の目詰まりを解決するブヒね。」

「おぅよ、

 その辺は任せるグラ、

 井戸のフィルター地層の目詰りが直ったら・・・」

「オレに知らせに来るグラ、

 水源ルートと火山の冷却ルートを

 繋げるグラから。」

「ブヒ、

 わかったブヒ。」

・・・

プグ助達は井戸へ戻ってきた。

そして、

やど助のフィルター地層の目詰まり掃除完了を

ブヒブヒパラパラと待った。

すると、

しばらくの後・・・

「フィー(プグ助さんピパラさん、

     フィルター地層の掃除が

     完了したヤドー)。」

やど助の知らせの後、

井戸の水量は少しずつ戻り、

井戸の水位が上がってきた。

地表の温泉の方では冷水の供給が戻り、

露天温泉に少しずつ水が流れ始めていた。

「パラ~、

 やど助さんありがとうパラ~。」

「ブヒ、

 これで火山へ冷却水も送れるブヒ。」

「フィー(何よりヤドー、

     ボクは細かな地層のチェックを

     してくるヤドー)。」

フィルター地層の掃除による水源回復を

プグ助とピパラは喜び、

グラッチさんに伝えに行く事にした。

「ブヒ、

 さっそくグラッチさんに知らせに行くブヒ。」

「パラ、

 いよいよ温泉も元に戻るパラ。」

という訳で、

プグ助達はグラッチさんに伝えに向かった。

・・・

「おぅグラ、

 ついに火山の冷却水路を開通させる時が来たグラ。」

「ブヒッ、

 ドキドキするブヒ。」

「パラ、

 早く開通させるパラ~ッ。」

「焦りは禁物グラ、

 空焚きになってる火山にいきなり

 冷水を供給すると大爆発を起こしちまうグラ、

 ここは慎重な制御が要求されるグラ。」

グラッチさんは少しずつ

火山の冷却水路へ水源側の水を接続させていった。

すると・・・

シュワァァァ~~~ッ・・・

と、

冷却水路に水源の水が少しずつ流れ始めた。

冷却水は火山の熱により冷却温水となって、

火山の温度を下げた後、

地表の温泉への温水の供給を始めた。

「パラー、

 温泉へのお湯が供給されていくパラー、

 オイラ外の温泉を見てくるパラー。」

「ブヒ、

 何よりブヒ。」

冷却水は火山を以前の姿に戻しつつ、

温泉も温かい露天温泉として

湯気を立ち昇らせていた。

「おぅ、

 この洞窟の中も冷却水の循環で

 涼しくなってきたグラ。」

「これなら

 「火の神さんの間」へ行けるグラ。」

「ブヒ、

 火の神さんの間って何ブヒ?」

「おぅプグ助、

 説明も兼ねて今回の褒美として・・・」

「特別に火の神さんの間へ

 連れていってやるグラ。」

「火の神さんにお参りすると、

 今後の人生の為になるグラからよ。」

「これからの生きる為のご利益を

 受け取っとくと良いグラ。」

「ブヒ。」

という事で、

プグ助は特別に火の神さんの間へ

連れていってもらえる事となった。

・・・

プグ助はグラッチさんに連れられて、

洞窟の階段を地下へと降りていった。

「ブヒ、

 この先に火のメユの管理者さんが

 いらっしゃるブヒか?」

「おぅよ、

 だけど火の神さんは

 長い眠りについておらっしゃるグラ。」

「ブヒ、

 火の神さんは眠ってるブヒか?」

「まぁ、

 百聞は一見にしかずグラ、

 まずは自分の目で見てみるといいグラ。」

「ブヒ。」

という事で、

プグ助達は火の神さんの間へ到着した。

広い空間の両脇を

マグマの流れが川の様に流れていた。

そしてマグマの川を辿っていくと、

空間の先の中央に台座があり、

台座の上には何かが存在していた。

「ブヒ、

 何だか卵みたいな物が乗ってるブヒ。」

「おぅ、

 このお方こそ

 「火のメユの管理者の火の神さん」だグラ。

「ブヒ、そうなの?」

「おぅよ、

 だが火の神さんは

 目覚めの時を迎える300年後まで

 眠っておらさるグラ。」

と、

プグ助達が話をしている時・・・

ゴトッ・・・

「ブヒ、

 卵が動いたブヒ。」

「何言ってんだプグ助

 そんな事は無ぇグラ、

 火の神さんは300年後まで・・・」

ゴトゴトッ・・・

「・・・そんな事は無ぇと思ったグラが、

 火の神さんが動いたグラ。」

「ブヒ、

 火の神さんが目覚めるブヒか?」

「いいや、

 火の神さんの目覚めは

 300年後のはずだグラ。」

ゴトゴトゴトッ・・・

プグ助達が見守る中、

火の神さんの卵の表面に

何やら黒い模様が浮かんできた。

そして、

火の神さんの卵の上の空間に、

黒いモヤが出現を始めた。

「おぅあれだグラ、

 火山活動が活発になる前に

 空から火口に入っていった

 黒いモヤの様な何かだグラ。」

「ブヒッ・・・

 見た事あるブヒ・・・」

すると、

黒いモヤから声が聞こえてきた。

「ホッホッホッ、

 我が名は無の魔女、

 そのブタ姿はプグ助とやらね。」

「ここへもやって来れるとは

 思いもしなかったから褒めてあげるわ。」

「ブヒッ、

 源さんに取りついていた

 無の魔女ブヒ!」

「我が手に火のメユの力が

 ついに手に入ったわ。

 火のメユの管理者は眠りについているから、

 掌握するのはたやすかったわ。」

「ブヒッ、

 火の神さんをどうするブヒか!」

「われが手にした

 この火のメユの力を足がかりに・・・」

「7つのメユの力を全て

 我が手中に納めるわ。」

「おぅプグ助、

 一体全体どうなってるグラ?」

「グラッチさん、

 火の神さんの卵が無の魔女に

 取り憑かれたブヒ。」

「何だってグラ~、

 おぅ無の魔女とやら、

 火の神さんを返しやがれグラ!」

「そうだブヒ、

 返すブヒ!」

プグ助は、

もっさりとしたファイティングポーズを取った。

「ホッホッホッ、

 ムダなあがきね。

 無の霧により

 この卵は掌握してあるわ。」

「われがこの卵を取り込む様を

 指をくわえて見ているとよいわ。」

無の魔女の声を発した黒い霧は

火の神さんの卵を包んだ後、

黒い渦を巻き始めた。

そして黒い渦は

火の神さんの卵を包み込み、

何かに姿を変えていった。

「ブヒッ、

 大きな黒い鳥に変わったブヒ・・・」

無の魔女は火の神さんの卵を飲み込んだ後、

掌握した火のメユの力を使い・・・

その姿を、

黒い炎をまとった巨大な鳥に変えた。

「火のメユの力をわれは手にした、

 もうこの場所に用は無いわ。」

「ブヒッ、

 逃がさないブヒ~!」

プグ助は、

もっさりとしたフォームで

黒い巨鳥に向かって突っ込んでいった。

しかし・・・

バサバサバサァ・・・

黒い巨鳥は羽ばたきを始めて、

プグ助達を風で吹き飛ばした。

「ブヒ~ッ・・・」

「グラ~ッ・・・」

プグ助達は、

空間の壁面まで吹き飛ばされてしまった。

黒い巨鳥は、

身にまとった黒い炎で空間の天井を突き破り、

火山の火口の上空へ向かって

上昇を始めた。

そして、

火山の噴火口から外へと出ていった。

「ギュワァァァァァ~~~ッ・・・」

何とも言いがたい響きの声を発した後・・・

黒い巨鳥は、

火山島の空から何処かへ飛び去っていった。

「こりゃ~一大事グラ、

 火の神さんの卵が持ってかれたグラ。」

「ブヒ・・・

 無の魔女もどこかへ行ってしまったブヒ・・・」

プグ助達が愕然とする中、

火の神さんの卵を失った火山島に

変化が起きはじめた。

エネルギッシュに活動していた火山が

活動を止め、

エネルギーを発しなくなってしまった。

そして、

この影響により

露天温泉のお湯が冷水に変わってしまった。

「パラ~、

 温泉が元に戻ったと思ったら

 お湯が冷水になってしまったパラ~。」

しかも、

火山島の変化はこれだけではなかった。

「パラ~、

 空からわた毛の様なものが降ってきたパラ、

 触ると冷たいパラ~。」

温かい気温の火山島に、

なぜか雪が降り始めてきた。

「ぶるっ・・・

 おぅ、

 何だか寒くなってきたグラ。」

「ブヒックション、

 寒くなってきたブヒ・・・」

「プグ助さん、

 あの無の存在が火のメユの力を

 掌握した事によって・・・」

「この火山島の火のメユの源泉が

 メユの供給を止めてしまった様です。」

「ブヒ・・・

 回路しゃん、

 これから火山島はどうなるブヒか?」

「分かりません、

 この火山島を元に戻すには、

 火のメユの管理者が

 火のメユの源泉であるこの火山島に

 戻ってこなければなりません。」

 

(火山島編 次の章へ続く)

 

 

 

次回予告

 

プグ助達は

火山島の火のメユの力を、

無の魔女に奪われてしまった。

「パラ~、

 でもこれからどうなっていくパラ・・・」

「この火山島の備えでは、

 この低温にどれだけ持つか分からんグラ。」

しかし、

「ブヒッ、

 やっぱり声がどこからか

 聞こえるブヒ。」

「あっ、

 イノブタっぽいそこのアンタ、

 ワタシの声が聞ける口ね、

 説明してよね。」

そしてさらに、

「また会ったわね、

 ブタ姿のプグ助とやら。」

「ブヒッ、

 無の魔女ブヒ。

 火の神さんの卵を返すブヒ!」

「ホッホッホッ、

 それは出来ないわ。

 それより、

 われがここに来た目的は・・・」

・・・

プグ助と回路しゃんの旅路に

待ちうけているものとは?

プグ助の、いろんな味を食べてまわるブヒー旅

次回にどうぞご期待下さい。

 

(つづく)

 

 

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